2009年01月09日

夜は短し歩けよ乙女

夜は短し歩けよ乙女

著者名:森見登美彦(著)
出版社:角川書店
出版年:2008.12
ISBN :9784043878024


 大学のクラブの後輩の「黒髪の乙女」にひそかに思いを寄せる「私」。まずは外堀を埋めるべく取った手段は「偶然の出会い」。
 ある時は、夜の先斗町で。ある時は、下鴨神社の古本市で。またある時は、大学の学園祭で。
 しかし「偶然の出会い」は、個性溢れる面々と珍事件とに彩られたもので……。

 全四章。章毎に一つの話なので、「乙女」と「先輩」を巡る四つの物語がおさめられてます。
 舞台はやたらとレトロな空気をかもしつつも、現代であるらしい京都。
 まぁ、京都だもんなぁ、といろいろ納得。

 出てくる人物出てくる人物、何とも個性的で。起こる事件もそれに相応しく奇抜であり、滑稽であり。舞台化決定となってましたが、なるほどな、と思いました。これは舞台向だわ。
 そして、竜巻に巻き上げられる錦鯉エピソードに、やたらとときめきを覚えた私(笑)。

 おともだちパンチという奥の手を持ち、ある時は背中に緋鯉を背負い、何故だか達磨を良く拾う、乙女がやたらと可憐です。
 彼女と親しくなるという以前の、顔を覚えてもらうという目的のために、空回りに次ぐ空回りを繰り返す先輩に憐れみを誘われつつも、にまにまと笑いながら見守るような気持ちで読むのが宜しいかと。
 いやぁ、愉快な話でした。
posted by 空 at 03:35| Comment(0) | TrackBack(0) | その他
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